本当は怖いシリーズ

本当は怖い人魚姫の簡単なあらすじ!ディズニーとは違う悲しいお話

儚い恋はしたくないけれど儚い恋を見たり聞いたりするのは好きなiwakoです。
童話というのは児童書のはずですが、原作はひどく悲惨で怖い物語だったりします。だから僕は童話が好きなのですが。そのため何度も発行するたび改変をして表現を柔らかくしています。
僕は何度か本当は怖い童話を紹介してきましたけど久しぶりに紹介します。

僕は童話の中で人魚姫って2番目に好きなんですよね。1番は不思議な国のアリス。

人魚姫の原作自体はあまり改変されていませんが世間的に認知されているのはディズニー映画の『リトルマーメイド』でしょうか。あちらはハッピーエンドで終わりますけど、原作は悲しい物語になっています。
実はあまり知られてないのではないかということで人魚姫を紹介させて頂きます。

簡単なハンス・クリスチャン・アンデルセン原作の人魚姫

 人魚の王の娘の中の末っ子、すなわち人魚姫はある日海上で嵐に遭って溺れそうな王子を助け出しました。
そんな美しい容姿の王子を一目見て人魚姫は王子のことが好きになりました。しかし人魚は人間の前に姿を見せてはいけないというルールがあるので王子を浜に置き去りにしてしまいました。
しかし人魚姫は自分が助けたことをどうしても王子に伝えたかったために海の魔女に会いに行き尻尾を人間の足に変える薬をもらいました。
魔女はこう言います。
「その薬を飲むと歩くたびに激痛が走る」
「そして王子が他の女と結婚してしまえば人魚は消えてしまう」
と。
薬の代金として魔女は人魚の舌を切り取って声の出ない体にしてしまいました。
薬を飲んだ人魚姫は倒れてしまい、目が覚めると人間の足がついていて、目の前には王子の姿が。王子が助けてくれたのです。
歩くたびに同時にナイフで刺されたような、血が吹き出そうになるくらいの痛みに襲われましたが、その美しい踊りに見とれた王子は、人魚を城に置き毎日楽しく暮らします。
しかし声がでないので王子を助けたのが自分だと伝えることができません。
ある日、王子は隣の国の王女との縁談がもちあがり、船に乗って隣国へ行きました。
そして王子は隣国の王女の顔を見て、王子が溺れているところを助けてくれた娘だと勘違いをしてしまいます。
結婚が決まり幸せそうな王子の傍らで、人魚姫の胸は高まり、今にも爆発してしまいそうです。
悲しみに暮れる人魚姫の元へ姉たちがやってきて、髪の毛と引き替えに魔女からもらった短刀を差し出しました。
姉たちは言います。
「この短刀で王子を殺せばその血しぶきが足にかかり人魚にもどれる」
王子の寝室に忍び込んだ人魚姫ですが、愛する王子を殺せず、手に持っていたナイフを遠くの海へ投げ捨てました。そして自分も海の中に飛び込みます。
 そしてみるみる人魚の体が泡になって空気の精となり空の彼方へ消えていくのでした。
最後まで王子はそのことに気がつきませんでした。

まとめのようなもの

愛する人を思うあまり声をなくして存在すら消える羽目になるとはなんとも悲しい物語ですね。
簡単に物語の説明をしましたけれど、そもそも人魚姫というお話自体短いんですよね。
短いながらもまとまっていていい話だと思います。
テンポよく物語が進んで凝縮した面白さがあります。
これ週間少年ジャンプの漫画だとだいぶ引き伸ばされてますよ。冒頭で人魚姫が王子が溺れてから助けるまでで3ブリーチ(ブリーチ3話分)はありますね。魔女に会いに行くまで10ブリーチは固いと思います。
しかし童話にはよく魔女がでてきますけど魔女のいる世界ってどういうことなんですかね。大体が森の中に住んでいて魔法を使い、老婆です。人魚姫の場合は海の魔女ですが・・・海の魔女ってどゆこと!?そして魔女を懲らしめるときは魔法は使わないことから魔法を使えるのは魔女のみと言うことになります。しかし魔女視点で見た場合、童話の魔女というのはあまり魔法を使っている描写がありません。(毒リンゴを渡したり大釜でシチューを作っていたり)生活も何を目的として生きているのかも謎の存在ですね。
そんなこと言い出したら
何で人間の足になるなんて都合のいい薬があるの?
何で王子は命の恩人の顔を間違えるの?馬鹿なの?
王子の血が足にかかって人魚に戻るのっておかしくね?
等様々な疑問がでてきますね。他の童話でも、僕が3番目に好きな赤ずきんですよ。お婆ちゃんに変装した狼ですが、お婆ちゃんの服着ただけなら狼ってばれるやん!?って思いますもんね。
これはこうゆうもんだと割り切るしかありません。素直に物語を楽しめなくなりますから。
よく分からない部分でも読者目線でここはこういうことなのだろうといろんな考察ができるから物語は楽しいんですよ。
と言うわけで人魚姫は儚い恋をしたというお話でした。
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